2020年 7月の保育
この季節、砂場は大人気の場所になります。穴を掘って水路を作り、そこに人工水路(樋)を渡し、設計図通りの運河を作っていきます。そして、その遊びがひと段落すると、今度は「先生。裸足になっていい?」と声が上がり、「どうぞ~」の返事に、一斉に子どもたちは裸足で水路にざぶざぶと入ります。様々に感じ方が違う砂の様子を、五感を使って楽しむ子どもたちです。
年中組では和紙で作った八百屋さんが流行っていました。人参や大根、ナス、トマト(これは年中組の菜園で育てていて、みんなが収穫を楽しみにしています)などを数日かけて作りました。いよいよ、八百屋のお店が開店!レジ係も、呼び込みもいます。なかなか楽しいお店ごっこが繰り広げられました。
園庭で年少組さんが《傘》をさしてお散歩していました。ストローの柄と、色画用紙に自分で模様を描いて作った手作りの《傘》を、とっても大事にして遊んでいました。『やってみたい』を思いっきり楽しんでいる年少組です。
年長組は《母の日》のプレゼントとしてハンカチを染めました。長いステイホームの日々に、幼稚園から動画で「ハンカチのゴムかけ(絞り染めため)を練習してね!」という宿題を出しました。みんな、きちんとお家で取り組んだようです。いよいよ、ハンカチにゴムかけをしようとなると、みんなするすると器用にやってみせてくれました。
園庭の《どんぐりの木》《枇杷の木》の枝がずいぶん伸びていたので、枝打ちをしました。その枝を利用して、園庭に木のお家がたくさん出現しました。
《ジャングルハウス》の出来上がりです。その涼し気なお家でみんなで、ケーキパーティーをしていましたよ。
「園長先生!それ何ですか?」園庭のテラスに置かれた鍋。その周りに集まってきた年長さんたちが、興味津々でのぞき込みます。「これはね。赤しそよ。これからくつくつ煮て、赤しそのジュースを作るのよ。」と説明がありました。「えー!飲んでみたい!」「どうぞ。待っていてくださいね。」
園庭の片付けを済ませた人からコップを持って並びます。「おいしい!もっと!」とおかわりの長蛇の列。ほのかに温かいきれいな紫色をしたジュースを
それはそれは美味しそうに飲み干す年長さんたちでした。
2020年 6月の保育
年少組さんたちの、初めてのお庭遊びの様子です。一人がバケツとシャベルをもって、黙々と砂をすくっては入れ、すくっては入れていると、いつのまにかもう一人が、同じようにシャベルだけをもち、傍に座り砂を入れ始めます。特に会話はなくても、なんだか《いっしょにね》という心の声が聞こえてくるようですね。
お部屋では《さーくる》と呼ばれている一斉活動を楽しんでいます。ふわふわのシフォン(布)を使って、わらべうたをしています。手触り抜群のこのシフォン。自然に笑顔がはじけます。
園庭にジューンベリーの木があります。赤い可愛らしい実がなるのですが、その実を採るのはなかなか大変。だって、木に隣接するツリーハウス(遊具)から容易に採れる実は、もう他の人がみんな採ってしまったのです。だから、あとは木を登って採らなくてはなりません。何度も木登りを繰り返し、ようやく一粒の実を採ることができた年長さんの満足げなこの表情をご覧ください!
砂場でも、ひとりまた一人と先生に、やりたいことを告げに集まってきます。「せんせい。ぷりんつくったよ」「ねえ、おだんごつくって」などなど。きっとそうやって遊ぶうちに、少しずつ一緒に友だちと遊ぶようになるのでしょうね。
園庭に響く《ソーラン節》の音楽に引き寄せられて、みんなが集まってきました。年長さんも年中さんも、そして年少さんまで!「てれびでみたから、しってるよ!」という会話も聞こえてきます。(動画をお家のテレビで見てたのかしら?)汗びっしょりになって踊ります。
保育室で静かに遊ぶ年長組。分散保育で、クラスを半分に分けた隔日登園という状況ですが、それでも子どもたちはクラスの隔てなく、やりたいことにそれぞれが取り組んでいます。時には「○◯ちゃん、おうちでなにしてるかな。おえかきしてるかもね。」と、お休みの友だちの名前を一人一人いいながら遊んでいる人たちもいました。
2020年 4月の保育
5月といえば、こいのぼり製作!幼稚園で子どもたちと作ることが出来ないから、それぞれの学年ごとに≪こいのぼり≫製作の動画を配信しました。年少組は≪おもしろいこいのぼり≫という、封筒といろいろな素材で作るものです。これは作り方と材料を子どもたちに届けました。作ってくれたかしら?
年長組は動画で、お家にある素材でできる≪こいのぼり≫製作をお伝えしました。カレンダーの裏紙とコーヒーフィルターをうろこにして、こいのぼりを作ります。お家で工作を楽しんでいる子どもたちの様子を思い浮かべながら、たくさんの遊びの動画をこれからもお届けしたいと思います。
ひなぎく幼稚園には未就園児の会があります。4月から始まるはずだったのですが、幼稚園の休園の為、≪てんしぐみ≫もしばらくお休みです。開催できるようになったら、ぜひ遊びに来てくださいね。お待ちしています。
年中組は障子紙水性マーカーでにじみ絵を楽しんだ後、その紙で、こいのぼりを作る≪こいのぼりセット≫と≪紋切りステンドグラス風≫の2種類をお届けしました。
ひなぎく幼稚園の先生たちは劇あそびが大好き!日頃保育の中でも、子どもたちと一緒に劇あそびを楽しんでいます。だから映像を見ながら、子どもたちが声や身振りで参加できる≪参加型の劇あそび≫の配信もしています。せめてお家の中だけでも、大きな声を出してみたり、わくわくどきどきすることが出来ますようにと祈りながら。
てんしぐみの先生たちも動画を配信しました。自己紹介とてんし組ってどんなところかな?というものと、お家で作って遊べる≪くるくるこま≫を紹介しました。外出自粛の要請が出る中、小さなお子さんとの生活の困難さを乗り切る一助となればと祈りつつ。
2020年 3月の保育
新型コロナウィルス感染拡大予防対策のため、3月の保育は各学年1日のみ登園となりました。担任や保護者の皆さん、また子どもたちにとっても戸惑いの出来事でしたが、休園となっても健康に過ごせたようでホッとしました。
年中組終園日の日、いつものように子どもたちは元気に登園してきました。年中さんしかいないけれど、でも、子どもたちは朝の支度が済むと、やりたいことにまっしぐら!クラスの隔てなく遊んでいました。
園庭で遊ぶ人もいれば、保育室で仲間とじっくりとブロック遊びに興じている人たちもいました。この日、年中組はやりたい遊びに、仲間と一緒に心ゆくまで取り組み、一年の保育の締めくくりである終園日を楽しんだようです。
このクラスは、『三つの箱』という参加型のお話あそびをしています。声や身振りでお話に参加するという楽しい活動です。全員で先生の語りに耳を傾け、ところどころに掛け声や身振りを交えて、お話に参加している様子に、一年の成長を感じます。
ここでも何やら楽しそうに励んでいる人たちが数人いました。箱を裏返して底の網目を利用して『バーベキューごっこ』をやっていました。葉っぱや園庭の隅に咲いているお花を少しだけ拝借。2週間ほど登園できなかったけど、いつも通りに遊んでいる姿に、教師たちもホッとしました。
年少組の終園日も、みんな元気に活動しました。3月のお誕生日会をクラス毎に行ったのですが、どのクラスも子どもたちの大好きな『おはなしあそび』で盛り上がっていました。子どもたちの顔が楽しそうですね。
年少組は一年を通して、こうした先生と一緒の活動の時間を大切にしてきました。礼拝や自由遊び、そして一斉活動を通して、一人一人の力が育まれ、それによって仲間意識が芽生え、一つの大きな可能性を持つ集団として育つ地盤が出来つつあります。ここで育んだ力を持って年中組へと歩みを進めて欲しいと思います。
2020年 2月の保育
年少組の保育参観の様子をお伝えします。各クラスそれぞれ、日頃遊んできたことや子どもたちが興味を持ったものに取り組み、そこから楽しい『おはなしあそび』を担任たちが考え、その活動を保護者の方と一緒に楽しみました。このクラスでは蝶を狙うクモの親分に、無理やり子分にされてしまった子どもたちが、変身したり、わらべうたでクモの親分と対決するなどして、クモの糸に絡まってしまった蝶(飛び入り参加のお母さん)を助けるというお話になっています。
ここでは絵本「てぶくろ」をテーマに、劇あそびを楽しんでいるようですね。
このお話が大好きな子どもたち、絵本の中の動物たちの会話もほとんど覚えてしまいました。ですから、自然に場面場面でスラスラと言葉が飛び出します。見ていたお母様方からも「練習した訳でもないのにあんな風に見応えのある活動を見ることができて、びっくりした。」との感想も頂きました。
庭からの暖かな日差しの入る廊下で、何か楽しげにおしゃべりしながら手仕事に勤しむ年中組の子どもたち。お手製のマフラーを作ろうと、毛糸で指編みに挑戦しています。なんだか日向ぼっこしながら世間話をしているみたいで、ほっこりしますね。
自分たちで話し合って、何か一つの表現を決めて発表し合う活動の様子です。絵本『かいじゅうたちのいるところ』の世界でかいじゅうになったり、主人公になったりと、なりきり遊びを思いっきり楽しみました。写真はお腹の減ったかいじゅうに、自分たちでお餅をついて食べさせる場面なのですが、5人組で相談して、杵、臼、つき手になってお餅をついているのです。これにはお母様方からも拍手を頂きました。
寒い日だって子どもたちは元気です!年長組が楽しんでいるドッヂボールを見ていた年中組の子どもたちが、園庭に残る白線をお借りして自分たちでドッヂボールを始めました。年長組仕様の硬いボールではなく、柔らかいボールを使っていますので、思いっきり投げることもでき、ボールに向かっていくことも出来るので、怖いよりも楽しいが先行する、まずまずの滑り出しとなっています。
2月に入り、風はまだまだ冷たくても水は少し温んできているようです。真冬には砂場遊びをしていても、水を使っている様子は余り見られませんでしたが、立春・雨水と暦が過ぎていくとそれに呼応してか、砂場での泥遊びが盛んになってきました。「きゃー!つめたい!」と大騒ぎしながらも春が近づく喜びを感じて遊んでいる様子に、僅かな自然の変化に一番早く気づくのも子どもたちなのかもしれないなあと思います。
2020年 1月の保育
園庭でバケツに砂を入れ、そこに手作りハンマー?でどすどすと叩いている人たちが!あらあら何をしているのかしら?と覗いてみると、どうやらおもちをついているらしいのです。先日、食べたおもちが余程おいしかったのでしょうね。翌週の遊びの中でラップの芯とペットボトルで杵を作り、砂でおもちを見立てて自分たちで『おもちつき』を楽しんでいるのです。
年少組の男の子たちが並んで何やら楽しそうにしています。担任が「何してるの?」と尋ねると、「バイク!運転してるの!」とのこと。スコップをバイクのハンドルに見立てて、友だちとイメージを共有して遊ぶ。この時期ならではの年少組の遊びの広がりを感じます。
お正月お家でも双六やカルタを楽しんだのでしょう。どの学年もお正月の伝承遊びを楽しむ姿が見られます。コマ、けん玉、お手玉、羽根つきなども盛んで、早くも○○名人が生まれてきています。3月の学年末まで、たっぷりとこういった日本古来の伝承遊びを楽しんでいきたいと思います。
ついたおもちは団子に丸めて色々なタレを考えて、おもち屋さんもできました。
経験したこと(見た事、感じた事など)を、遊びの中で再現して自分のものにしていく。小さな遊びの中に大きな成長のタネが蒔かれ、育っていきます。
今はお正月でも家の周りで凧あげをするのが難しくなってきましたね。子どもたちも実際に凧あげをした経験は少ないようで、幼稚園で初めて上げたという人も少なくありません。折り紙で作った凧を北風に負けずに上げて遊び、凧あげを楽しんでいます。
寒くても子どもたちは外遊びが大好きです。砂場で大きな穴を掘っていると、体中がホカホカとあたたかくなってきますね。でこぼこの砂場で水を運ぶ往復の作業も、子どもたちの体幹を鍛える大切な活動です。鬼ごっこで身を躱す、アスレチックで腕の力でよじ登る等々。体幹とバランスを遊びの中で鍛えているのですね。
2019年 12月の保育
ひなぎく祭で年長組が《ラグビー》の試合を見せてくれました。そこでラグビーに興味を持った年少さんが、とうとう自分たちでもラグビーを始めました。まずは保育室で楽しんでいたのですが、次第に本気になり、園庭でやろうということになりました。まだまだ、チームに分かれてというのは難しいですが、とにかくボールを取った人が、ゴールまでボールを持ち込むという単純なルールで大喜び!何度も何度もトライをして楽しんでいました。
クリスマス礼拝で年長組のページェント見た、年中組。翌日からページェントごっこが始まります。年長組さんから衣装や杖などの道具を借りて、楽しいクリスマス物語が繰りひろげられるのです。お手製の天使の羽を付けてご満悦の人もいます。また、博士の贈り物を空き箱で作って園内を訪ね歩く人もいます。それぞれが自分の感じたクリスマスページェントをなぞって遊んでいます。
こちらは年長組と自分でやりたいと言ってきた年中さんたちとのページェントです。遊びの中で宿屋さんや羊飼い、天使になっていた人たちに、「二階のホールで、今からページェントをしますよ!」と声をかけると、わらわらと集まってきました。礼拝の時に見た道具(子どもたちにとっては本物)などが使われていて、すっと背筋が伸び良い緊張感が生まれます。遊びの延長の活動ですが、一生懸命ページェントをお捧げすることができました。
風の吹く寒い日。お庭には枯れ葉がたくさん舞い落ちてきます。その葉っぱを集めて色々なところでごっこ遊びをする姿が見られました。これは焼き芋やさんかしら?それにしても、年少さんたちも、こんなにたくさんの友だちと思いを共有して遊ぶことができるようになったのですね。自然に協力して落ち葉を集め、笑顔で遊び会話も弾みます。
年長組と年中組が合同ページェントをお部屋で楽しみました。年中さんからやりたい人を募ってマリヤさんヨセフさんになります。年長組に助けられながら動きや言葉を一緒に言うこともできました。こうした経験を通して年中組は来年、自分たちがやるであろうページェントへの思いを積み重ねていくのですね。
年長組の子どもたちにとって、クリスマスページェントをお捧げするという事は、劇を練習して発表するという事とは意味が違います。昨年のクリスマスで見た聖誕劇を、今年は僕たちがやるんだ!という強い思い。日々先生から読んでいただくクリスマスの絵本や、聖話の世界で一人一人がクリスマスを迎える心の準備をしていくのです。だから生活や遊びの中にもイエス様や羊がいつもいます。自分たちで作った馬小屋や博士の贈り物。羊飼いの心で小羊に餌をあげる人や、イエス様の人形とふわふわの毛の羊を大切に抱きしめている人もいます。遊びの全てがクリスマスの喜びへと繋がります。
2019年 11月の保育
今年の芸術鑑賞会は《トランペットとピアノのアンサンブル》でした。ピカピカのトランペットが3本もそろっての演奏に、子どもたちは目を丸くして聴き入っていました。心の底から音楽会を楽しんだ子どもたちですから、教師が用意しておいたラップの芯やプリンカップを目ざとく見つけ、さっそくトランペットを作り、トランペット吹きの行進が始まりました!
ひなぎく祭の翌週、まだ遊び足りない子どもたちがお店を開け、年少さん年中さんがやってきました。一度目はお客さんに徹していた人たちも、年長さんに促されて、お店を体験させてもらいます。大きい学年の人から小さい学年の人たちへ、遊びが広がっていきます。
ひなぎく祭でカレー屋さんを訪問した年中組。翌週の木曜日になんと!年長組さんがお店ごと貸してくれました。うれしくてうれしくて、子どもたちは夢中でごっこ遊びを楽しんでいます。この遊びの中には、まずは自分たちが楽しむこと。次にお客さんを呼ぶ楽しさ。そして、お客さんが来たら役割分担をしてそれぞれが責任をもって、店員さんをやるという大切な力が育つ要素が入っています。
年少さんたちが、先生が弾くビオラの音を静かに聴いています。音楽会やひなぎく祭での年長さんの合奏を聞いた経験からでしょうか、子どもたちの音楽を楽しむ様子が、園内のそこここで見られるようになりました。
年少さんたちが《オオカミと七ひきのこやぎ》の劇を年長さんと一緒に遊んでいます。年長組の劇を見たあと、オオカミが落ちる井戸やヤギの家のドアがホールに置いてあるのを見て、やりたくなったのでしょう。年長組に誘われて劇あそびを楽しんでいる様子が微笑ましいです。
ひなぎく祭の準備と並行して年長組ががんばっていたことがあります。それは、自分たちで染めた絞り染めTシャツをお母さんたちに買ってもらい、その売上金の一部をクリスマスの献金として必要としている人たちに届けようというプロジェクトです。先生たちも協力してすべて完売!この献金を年長組が登録している《ケニアコイノニアアカデミー》にお届けします。
2019年 10月の保育
砂場に《雨どい》が登場。この雨どいは中々な優れものなのです。水道の蛇口から直接砂場に水を流せたり、二つ並んだ砂山の頂上同士を結ぶと、微妙な落差で滝のように流れ落ちるなど。子どもたちが自由自在に工夫することが出来るのです。
年少組でパン屋さんが開店しました。小麦粉と水と塩でこねた小麦粉ねんどで、たくさんのパンを作りました。そして、いよいよパン屋さんごっこが始まりました。まだまだ、お店の人とお客さんに役割を分担して遊ぶのは難しいのですが、先生に助けられながらそれなりに楽しめるようになりました。
お庭の先に『数珠玉の実』(ハトムギの原種)がなっています。茎にたくさん付いた実を手を伸ばして収穫します。「緑色はまだだから、茶色く熟すまで取らないでね。」という先生の言葉をよく聞いてみんな目を皿のようにして選びながら袋に入れていきます。ほんの少し前まで、こういった風景は町のあちこちで見られたのに…。
他にも、箱などを使って高さを自分なりに調整して、やりたい!と考えた事を実現できるように、みんなが知恵を出し合うなど、雨どいがあるだけで遊びが広がります。こうして子どもたちの遊びが発展していくような環境を考えるのも《保育》のだいご味です。
「ねえねえ!先生!みてみて!」と走り寄ってきた年少さんたち。そしていきなり「かまえ!」と言ったかと思うと、かっこよくみんなでポーズをします。これは年長組が運動会で踊ったダンス『ひなぎくソーラン』の最初の部分です。年長組が踊るソーラン節は年中組や年少組の憧れの的。その最初のかっこいいポーズを、心も体も全部使って披露してくれています。
収穫した数珠玉の実を、ネックレスやブレスレットにする作業。子どもたちは「こんなのはじめて〜」と嬉しそうです。年長さんでも少し難しい作業もありますが、夢中で手指を使ってテグス(釣り糸)に玉を通していきます。女の子たちは自分の為のネックレスを、男の子たちはお母さんにプレゼント!と言いながら黙々と作業していました。
2019年 9月の保育
ビニール袋を片手に、園長先生のお家のお庭にお出かけします。たくさん咲いているオシロイバナの花を取って《いろみず》を作ります。夏の草花でたくさんの色水つくりを経験しましたから、今度は秋の花でも挑戦です。
前日に大雨が降った日。園庭がまるで湖のようになっていました。「あ~あ。晴れてるのにお外いけないね~」とがっかりした声に、「そう?ちょっと探検してみない?」という担任の声。みんなうれしそうに長靴をはいて、湖の探検に出発です。普段なら、さっと横切るだけの園庭の真ん中を、恐る恐る、ゆっくりゆっくり踏みしめながら進みます。心の中はきっと、初めて見る園庭の様子にどきどきわくわくしていたことでしょう。
年少組は運動会のダンスのテーマが《おそうじ》です。最近ではクラスでゴミ箱を作成中。ゴミ箱だからといって手は抜きません!隅から隅までぬりつぶします!さて、このゴミ箱は運動会に登場するのでしょうか?お楽しみに!
夏期保育でかき氷作りに取り組んだ年長さん。作ったかき氷でお店屋さんを開店しました。色とりどりのシロップをかけて、メニューも作ってお客さんをおもてなし。かき氷の出来栄えももちろん素晴らしいのですが、年長さんもこの時期になると、自分たちでお店を切り盛りしたり、人と関わる力を駆使して、注文を取ったり、注文したりと一人前のお店の人です。
ほっかむりをしてちり取りとはたきを持って、お部屋を掃除しているのは年少さん。夏前から遊びの中で、はたき兼ほうきを作って、お掃除あそびを楽しんできました。新聞紙をちぎったゴミを自分のちり取りとほうきで片付けます。お掃除でさえ楽しいあそびにしていまうとは!さすが年少さんですね。
年中組も2学期ともなると、じっくりと同じ遊びが続くことがあります。何人かの仲間といっしょに、あーでもない、こーでもないと工夫をし、ドラマを作ってごっこ遊びに興じます。そこでは、ひとりひとりが自分の気持ちを伝えあい、夢中になって一緒に遊んでいます。仲間に認められ必要とされることが自信につながり、そして仲間に信頼と安心を持つことが出来るようになっていくのですね。毎日の保育の中の、こうした子どもたちの世界を大切にしたいと思います。
2019年 8月の保育
7月、七夕の季節です。それぞれの学年で、笹飾りを作って楽しみました。年少組では、初めて筆を使ってはじき絵をやってみました。淡く色を塗って、すてきな『すいかやうちわ』の飾りが出来ました。笹に飾る姿も嬉しそうです。
絵本「はたきがけこうしん」に触発されて、新聞紙ではたきを作って遊び始めた年少組。はたきを持って、部屋中をお掃除して歩きます。そのうちに、いろいろな世界をお掃除しようということになり、海の中までお掃除してしまいました!
もうすぐ『夏の集い』があります。子どもたちは集いで踊るダンスの飾りを作りたくなったようです。先生と話し合ってフラダンスで使う『レイ』を作ることにしました。小さな飾りですが、踊る気持ちを大きく盛り上げます。
年少組の自由遊びの様子です。ブロックで囲んだお家の中で、それぞれが思い思いのことをしています。「うーん、次は何しようかな?」と思索にふけったり、バーベキューをしてせっせとお料理したり、ちょっとトラブルがあったのかしら?友だちをなだめている人もいますね。こんなゆったりとした、よい時間をこの時期になると過ごすことができるのですね。
年中組では子どもたちが『ピタゴラスイッチ』と呼んでいる工作あそびが盛り上がっています。トイレットペーパーの芯や、ラップの芯や箱などを、みんなで話し合って大きな作品を作りました。こういう遊びの時間こそが、ひとりひとりの『見る力』「聴く力」『共感する力』を養います。
レイをかけて踊る年中組の様子を見て、年長組も作りたくなったのかしら。夏の集いぎりぎりになって、彼らも『レイ』作成に夢中になりました。普段、年長さんの活動に刺激を受けて、下の学年に遊びが広がるものなのに・・・。こういう繋がりも素敵ですね。
2019年 お泊り保育 行事報告つづき 夜~朝まで
夜のご飯は《やきそば!》みんな歓声を上げて喜んでいました。普段焼きそばが苦手な人も、この時ばかりはおかわりをしたり、完食出来たり。そして、どのテーブルでも、「発表ドキドキするね。」「買い物は大変だったね。」「らいおんはキャンプファイヤーには来るのかなあ…」など、会話が弾んでいましたよ。
9時の就寝。ほとんどの人がぐっすり眠りました。めいっぱい楽しんだ証でしょうね、帰りたいと泣く人もなく穏やかな夜となりました。始めのうちは整然と並んで寝ていましたが、朝には写真のように・・・!
ふとん運びも自分たちでやりました。みんなが二人ペアで運ぶ中、なんとひとりで二階から玄関まで運びきったツワモノもいます。なんだかみんな嬉しそうに重たい布団をはこんでいました。
いよいよスタンツを披露するキャンプファイヤーです。全グループの発表がうまくいくと炎が燃えるということで、子どもたちは真剣に発表をしました。「あー緊張する~」「あのグループ面白いね」「僕たちうまくできるかなあ」など、やる方も見る方もとても楽しんでいました。
自分のことは自分でしよう!これはお泊りの鉄則です。何日か練習していた風呂敷結びの技が活かされる瞬間です。掛布団にしたタオルと枕をたたんでしまう。風呂敷は二回結ばないと完成ではない。そんなことをぶつぶつ言いながら、結んでいる人もいましたよ。
いよいよ朝ごはん。かわいいパンにはしゃぐ年長さんたち。そして、おかずの場所にはみんなが買い求めたバナナやトマトたち。それぞれが、「これは僕たちが買ってきたんだよ」「牛乳重かった?」「このキャベツお家のよりおいしい!」とにぎやかな朝食となりました。あと少しでお家の人がお迎えに来るけれど、少したくましくなった我が子を見て、お母さんたちは喜ぶだろうなあと、元保護者の一人としてニコニコしてしまいます。
2019年 6月の保育
《農のアカデミー》で大根の種まきを4月にしました。そして6月、いよいよ収穫です。おそらく自分の背丈くらいはある(根から葉先まで)大根を、ぐっと腰を入れて大根の首のところをしっかりと握って、一気に抜く!「うー!ぬけなーい!」「うんとこしょ~!」と声を出すより力をためて無言の方が、しっかり抜けていたと思います。
年少組の自由遊びの時間、先生が作ってくれたお家の中で、病院ごっこを始めた子どもたち。薬局、看護師さん、お医者さん、事務員さんがいて、役割あそびがしっかりできていました。4月から、自分たちがやりたいことを積み重ねてきた成果が表れているようです。
年長さんからおすそ分けの大根の葉っぱを使って、年中組が青空キッチンを始めました。おもちゃのナイフとまな板で、ゴリゴリと葉っぱや茎を切っていきます。(年長さんは果物ナイフを使えるんですけどね・・・まだまだ年中組にはお許しがでません・・・来年は挑戦しようね)
幼稚園に大根を持ち帰り、1本はお家へ、もう1本は他の学年と給食用におすそ分けをしました。それでも余っていたので、生のままスライスし・・・「カリポリ!」良い音を立てて収穫したての大根を食べてみました。「噛んでいくとから~い」と、それでもうれしそう。その後、塩もみにした大根も食べてみると、「おいしい!さっきのより甘い感じ!」と料理研究家のようなコメント。
梅雨空のある日、長雨で傘さしてでもお外に行きたい年少組さんは、自分たちで傘を作り始めました。紙を丸く切って、ちょっと切り込みを入れて傘の形にして~。ストローの柄をさして止めれば、立派な傘の出来上がり。さすがにお外には行けないけど、雨の飾りの下で、雨のお散歩の気分を味わいました。
大根の葉のスープやケーキ、そしてこの写真のみずみずしい緑は、粉ふるいを使って漉したペーストから作った大根ドリンクです。自然の色はなんて美しいのでしょう。子どもたちもうれしそうにレストランで注文していました。手を動かし、目で色を、鼻から香りを楽しむ。感性を育む良い時間となっています。
2019年 5月の保育
年中組ではお手製の楽器で演奏会をしています。先生はギターで演奏会を盛り上げます。手作りのギターと本物のギターのコラボ。子どもたちもうれしそうです。
5月のきらきら輝くお日様の光が、砂場の川に照り返して、とてもきれいです。年少の子どもたちはドロドロになるのもいとわず、砂や泥や冷たい水の感触を存分に楽しんでいます。入園して約1か月半たち、じっくりと遊ぶことができるようになりました。
年少組のお集りの様子です。先生のお話しを聞いて支度をしたり、礼拝で神さまのお話に耳を傾けることもしています。園での生活が次第に整ってきていますね。
ここはチョコレート屋さんの店先です。なにやら店員さんたちが相談中。お客さんがどこで食べたらいいのかを真剣に話し合っています。築山のへりにお店を開いてしまったので、お客さんが山を登らないと買いに来られないことに気がついたようです。さあ、どんな解決策を見つけたのでしょうか。
ひとりで遊ぶより誰かと一緒が楽しい!それに気が付いた年少組の人たちです。まだまだ長い時間はだめだけど、レストランごっこやおうちっごなど、同じ空間、同じイメージで遊ぶことも始まりました。
年長組は着々と自分たちの生活を築き始めています。ホールでの組み木遊びも、友だちと協力して遊ぶことも少しずつできるようになってきました。これからが楽しみな活動です。
2019年 4月の保育
年長組の活動範囲が広がり、ホールで大型積み木を使って遊ぶこともできるようになりました。年中組の時から憧れていた〈大型積み木〉。これまでのソフト積み木とは重さも扱い方も違います。この写真は初めての作品で、ホッとして世間話に花が咲く年長児の様子です。
もうすぐ遠足に行くので、そこで思いっきりダンスを踊ろう!と、年中組は園庭に集まって、新しいダンスやこれまで楽しんできたものをくり返し踊って大満足!あれも踊りたい!これも踊りたい!と次から次へとリクエストが出て、教師たちの方がへとへとになるほどです。遠足の日、晴れるといいね!
幼稚園の生活が始まって二日目。年少組の子どもたちが園庭のお家の中で何やら黙々と遊んでいます。どうやらレストランごっこのようですが、一緒にいても、お店の中身はまちまちです。それでも同じ空間で友だちのことを意識しながら遊び始めることは、この時期大切なことですね。
フラフープが所狭しと置かれ、その中でフープで遊ぶ年長さん。これもまた憧れていた活動の一つです。昨年の年長さんにフラフープ名人が数人いてその技を魅了されていたのでしょう、新年長組も4月からフラフープの修行が始まっています。1年かけて憧れのフラフープ名人目指して頑張ってね!
年長組の体操の時間、初回はマット運動です。前転に取り組むため、まずは基本の体の動きから習います。腕で体を支えることや、柔らかな動きをするための体の使い方を、遊びの中から学びます。これから後転や跳び箱、鉄棒、ボール運動などたくさんの〈体操〉をして、運動会には〈組立体操〉にも挑戦するつもりです!
園庭にダンスの音楽が流れると、どこからともなく子どもたちが集まってきます。年少さんも例外ではないのですが・・・。自分たちが知らないダンスも、年長さんや年中さんの踊りを見て、見様見真似で楽しんでいます。まだ涙の人がいる時期なのに、こんな風に初めてのことに取り組めるなんてなんだか頼もしいですね。