『見つけたよ』
新しい生活になって、ひと月が経とうとしています。それぞれの学年で新年度を迎えた思いは様々でしょうが、年少組はとにかく毎日登園することから、ここが自分の幼稚園だということ、安心できる場所・人がいるのだということを感じて欲しいと願っています。
年中組は制服を着ての登園になり、大人たちはどうしても「お兄さん、お姉さんになったね!」と声をかけてしまいますが、中には「進級したくなかったな…。お友だちとはなれちゃったし…。」と環境の変化に急にはなじめず、寂しく思っている人もいるかもしれません。年少の時の生活の仕方や、遊び・活動を振り返りながら、変化した自分の周りの様子に順応できるように支えたいと思います。
そして年長組は二階の保育室での生活が始まりました。遊びの場所も広がり、友だちと一緒にという時間も増えていくことでしょう。そうして自分で気が付いて判断し行動することを求められる生活に変わっていくわけです。
園庭の小さな虫たちを見つけ、汗ばむ日には泥んこあそびで触る泥のひんやりした感触を楽しむ。友だちとの会話にくすっと笑い合う。そんなひとりひとりの『見つけたよ』が、自分の遊びや友だちや居場所・安心を『見つけたよ』になっていくことに心をとめて、子どもたちと過ごしていきたいものです。