雨の保育が多かった9月。でもそれは大人のとらえ方ですね。子どもたちは、雨でも晴れでも「おもしろそう!」「やりたい!」と思うことに向かう毎日にかわりはありません。そして、その楽しい活動から今、ひなぎくの運動会が少しずつ組み立てられています。今年も運動会の種目は、子どもの発達段階をとらえて、かけっこ・リレー・ダンス・玉入れ・組立体操等、かわることなく行いますが、そのとりくみ方や内容は、今年の子どもたちならではのものでつくっていくのが、ひなぎくの運動会です。
7月にアフリカで幼稚園を運営されている市橋先生が来て下さり、一緒に礼拝をまもった年長組。
そこでアフリカのあいさつは「ジャンボ!」と知りました。ルース先生の英語の時間、あいさつは「ハロー!」―ことばって違うんだ、ことばっておもしろい!―年長だからこその興味のもち方ですね。
夏休みが明けて、友だちや保育者の夏休みのお話からは更に「日本って広い!」「日本の周りにはもっと広い世界がある!」と、未知の世界との新しい出会いをしています。最近の年長組の“流行”は「ジャンボ」「ハロー」「チャオ」「ボンジュール」と様々な国のことばであいさつすること!この興味、楽しさを担任たちはダンスにつなげていきました♪
そして「ダンスで使えたらいいな…」と考え、お家の方たちのご協力により、コツコツと集めていた<ラップの芯>ですが、担任から一方的に「ダンスで使うよ」とは言いません。この間、子どもたちと「このダンス、何か寂しいね…」と相談したところ、「音が出るとすてきだから、タンバリンとか鈴を持つのは?」「スティックはどう?」「あっ!前の年長さんが“タムタム”で使っていた棒は!!?
保育者の思いと子どもたちの思いはちゃんとつながりました。年長組はこの仲間と一緒に考え、つくっていく道のりが大切な経験ですね。おかげ様でラップの芯は無事、人数分集まりました。ご協力ありがとうございました。
さて、ひなぎくの子どもたちが忍者が大好きなのはご存じのとおり。もちろん、年中の子どもたちも大好きです。1学期には年長組のしゅりけん屋さんに遊びに行きました。“修行ごっこ”をみんなでしたり、“忍者おにごっこ”もしています。“玉入れ修行”もして、腕を磨いているところです。こんなに楽しんでいる遊びです。ダンスでも忍者になりますよ♪玉入れもダンスもかけっこも、ひとりじゃつまらない。友だちがいるから楽しい!友だちと“一緒に”頑張る!ぜひ心と体で感じて欲しいと思います。
さあ、初めて運動会参加となりますね、年少組さん。園庭ではバスごっこでたくさん遊びました。
絵本『まてまてタクシー』もお気に入りです。乗り物大好き!な年少組は、何やら丸いわっか(ハンドル!?)を持って運転しながら踊っています!元気のいいかけ声も聞こえます!友だちと先生と一緒に思う存分楽しみながら、踊ったり、走ったり、のびのびと体を動かす経験がたくさんできるように保育者の工夫や導きが多く必要なのが年少組ですね。走ることも踊ることも、まずは保育者が楽しくやってみる!それを見て、一緒にやってみる!こうして、新しい遊びや活動とたくさん出会っていきたいと思います。
当日は、「よし、がんばるぞ」と思う子どもたちもいれば、「今日はお父さんとお母さんと一緒だあ」と思う子どもたちも。その思いは様々です。年齢によって、個人の発達段階によって違うのはあたりまえですね。その様々な気持ちを受けとめて、私たちはお家の方もご一緒に、嬉しい、楽しい日にしたいと思っています。お子さんを、共に育ちあっている仲間を、どうぞあたたかく見守ってくださいね。大きな拍手と声援もよろしくお願いします!そして、そこで見て、たくさん感じたことを、また次の保育につなげていきたいと思います。運動会は続いていきますよ!