~「協力する」~
2月は保育の主題として『協力する』を掲げたいと思います。年少組は、お庭の片付けも、熱心に励むことができています。友だちと協力することで片付けも楽しい活動の一つとなっているようです。年中組は、これから指編みなどの製作遊びにじっくり取り組む月となります。そこでは、おそらく子ども同士が毛糸を結んだり、やり方を聞き合ったりと助け合う場面が多く見られることでしょう。そして年長組はお正月の生活を通して、字への興味を持ち始め、遊びの中では年賀状ごっこなどにも取り組んでいます。やがて神さまへの手紙を書きたい人たちもあらわれるでしょうし、卒園記念に頂く聖書を、ひとりひとり手に取り、これまで覚えてきた暗唱聖句を探すことに興味を持つ人もいるかもしれません。みんなと一緒に活動する中で、「できそうなこと」「やってみたくなること」をたくさん見つけ、できる・できないの葛藤の中で誰かに助けてもらい、協力しながら、自分たちの遊びを深めていくことでしょう。
『協力し合う』ではなく敢えて『協力する』という主題をもう一度心に留めてみましょう。
『し合う』のではなく、一方向に向かう『する』という言葉に、子どもたちの強い意志を期待したいと思います。誰かが協力したから自分もするのではなく、自分がすべきことだから『協力する』という思いの強さを、遊びの深まりや広がりに生かしていって欲しいと願いながら過ごしたいと思います。