今年もひなぎく幼稚園の創立をお祝いして、年長組がお店屋さんをオープン!年中・少の子どもたちがやってきて、大盛況の一日を過ごしました。その楽しい様子はクラスだよりでお届けしたとおりです。クラスの友だちと楽しく、力を合わせて一緒に過ごす中で、運動会、遠足等々、様々な経験を積み重ねてきた今、各学年より一層、友だちとの関わりが密になってくるのがこの時期です。友だちの関わりが深まってくるからこそ、つくりあげられるのが、このお店屋さんごっこです。
このお店屋さんごっこ-ごっこ遊び-に欠かせないのが“会話”ですね。おすしやさんに年少組がやってきました。「どれにしますか~?」と勢いよく言われ圧倒された年少組さんは「・・・」(そっかぁ…メニューがわからなかったかぁ…)と年長組は考え「いくらとたまごとまぐろと…」とメニューを紹介してみます。ところがそれでも「・・・」(あれれ?難しかったかなぁ…)と更にまた考えます。そして…「じゃあ、全部お皿にのっけてくるから、食べてみて」と伝えます。すると「うん」とうなずく年少さん。お店屋さんもホッとして、お皿に“全部のせ”をしてあげていました。賑やかな雰囲気に圧倒されていた年少組。でも年長さんに親切にしてもらいながら、何やってるんだろう?おもしろそう!と興味がどんどん広がり“やってみる!”経験をたくさんした一日でした。
年中組はクラスのみんなでまわるのではなく、自由行動です!友だちと一緒にまわったり、ひとりでまわったり、それも自由です。自分で考えて行動します。混雑しているお店を後回しにしてみたり、まずグルッとまわって、どんなお店があるか確認してから決めてみたり、みんなよく考えています。たからさがしに入ってみると、なかなかの混雑ぶり。お店屋さんは年少組の対応に追われています。まずは待ち合い席で待ってみることに…ところが、なかなか順番がまわってきません。(どーしようかなぁ…何て言えばいいのかなぁ…)年中さんの心の声が聞こえてくるようです。一生懸命考えて…そして「あのぉ…やってもいいですかぁ?」勇気を出して言えました!気がついた年長組「あっ!ごめんね。いいよいいよ。ここから入ってね。」とやっと案内してもらえました。お店屋さんに気持ちが伝わった時の年中さんはとっても嬉しそう!よく見てよく考えて、言葉を駆使しながら積極的にお店屋さんめぐりができた年中組でした。
お店屋さんが終わった後の年長組は…「ハァ…疲れたぁ~」「お客さんいっぱいすぎだったぁ~」と疲れた様子。そうなんです!人と関わるって、とってもパワーが必要なんです。でもお店屋さん(ごっこ遊び)はひとりではつまらない、友だちと一緒だと楽しいことを知っています。そして相談して遊びをつくっていくと、ひとりではできなかったことができて、もっとおもしろくなることもわかっています。幼稚園時代、この友だちっていいねという気持ちを育み、遊びの中でたくさん心を動かしながら、友だちとの関わり方をたくさん学んでいきたいと思います。それが、これからはばたいていく社会でのコミュニケーション力の源となるのです。
アドベント週間に入りました。語り合いながら、讃美しながらイエス様のご降誕の喜びの時を、あたたかい気持ちで迎えられるようにお家の方もご一緒に準備していきましょう。