新しい生活が始まりました!
各学年、子どもたちの発達段階をふまえて、保育を組み立てる毎日ですが、どの学年も4月は、支度・手洗い・食事等、1つ1つの生活を丁寧に時間をかけ、身に付けていくことを大切にしています。そして遊んだり、クラス活動をして、担任や友だちがいる“この場所”がひとりひとりにとって、安心できる居場所となるように、子どもたちと向き合っています。
年少組は…
涙を流しながらの登園だったり、緊張の表情だったり、笑って登園できたと思ったら、次の日は涙だったり…様々な姿が見られます。でもそれは、お家の人から離れての、何もかもが初めてづくしの生活なのですから、色々な思いがあってあたりまえですよね。まずはひとりひとり、頑張って幼稚園に来たことを喜び合い、あたたかく迎えたいと思います。それでも2週間たった今、ずいぶんとかわってきてますよ!自分でタオルを出しにいったり、リュックをかけにいったり、自分のことは自分で、教えてもらいながらやっていますよ!そして遊んだり、クラス活動をしたり、食事をしたり、保育者と一緒に様々なことを「やってみる」毎日です。そうやって体と心を動かし、実際にやってみて「できた!」「楽しい!」「またやりたい!」ということを、たくさん積み重ねていきたいと思います。
年中組は…
制服を着ての登降園です。着替えをしたり、出席ノートにシールを貼ったり、大きくなったからこそ、自分で頑張ることが増えました。年中さんみんな「自分でやる!」という気持ちがちゃんとありますよ。そして遊びに向かう気持ちも積極的です。でも自分の力でやるって、パワーもいるし、時間もかかります。ひとりひとりの“やる気”を大切に、支度や着替えの時間もしっかり確保し、時に見守り、時に手を差し伸べながら、自分でやりきる経験を積み重ねていきたいと思います。そして、友だちとの関わりが多くなるのが年中組です。自分の気持ちを友だちに聞いてほしい…でも友だちにも気持ちがある…たくさん関わって、自分の気持ち、考えを伝え合う、聞き合う1年にしたいですね。
さて、他の学年より少し余裕があるのが年長組ですね。
荷物の自己管理の仕方も違いますし、英語が始まったり、遊ぶ場所が広がったりと、様々な変化があります。それに対して「へぇ~そうなんだぁ…」「わかった!こうやるんだね。」と楽しみながら順応していく姿が見られます。たくましいですね。そして、今夢中なのは、ホールで組み木と大型積み木で遊ぶこと!でも、去年、年長さんがいとも簡単に作っていた組み木のお家、これがなかなか思うように作れないのです。(去年の年長さんだって最初は作れなかったんですよ。)そこが組み木のおもしろいところ!たくさん考えて、友だちと知恵を出し合って、遊びを作っていく楽しさを充分味わう1年にしたいと思います。
こどものとも社の月刊絵本の1つに『母の友』があります。5月号の特集は「子どもと眠り」についてです。幼児期の睡眠は疲れの回復だけでなく、体の成長につながる成長ホルモンが分泌されるのです。またこの成長ホルモン、脳神経系のネットワークの発達にもつながるとのこと。心の健全な発達、知能の発達にも睡眠が重要な役割を担っているのです。園生活は心も体もフル回転です。
よい睡眠で心と体をしっかり休めて、新しい朝を気持ちよく迎える毎日にしましょう。私達保育者も子どもたちひとりひとりを、全力で受けとめ、様々なことに一緒にとりくむ毎日にしたいと思います。