東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

~園生活は心も体もフル回転!~

梅雨の季節となり、室内遊びが多くなるのがこの6月でした。でもこの雨の恵みが、花をいきいきと咲かせ、命を育んでいることを実感できる時期でもあります。

年長組ではきゅうりとトマトがぐんぐん育ち、ついに収穫が始まりました!あの小さかった苗が大きく育ち実を結ぶ!この命のすばらしさは喜びと驚きでいっぱいですね。又、各学年、花の日礼拝をまもり、その後、その花を使ってペンダントやかんむり、ポシェット作りも楽しみました。

さて、そのペンダント作りを年長組の子どもたちがとりくんでいる時、「ねぇ、ペンダント屋さんしよう!」「じゃあさ、年少と年中さん呼ぼうよ!」と会話が進んでいきます。ところができあがっているペンダントを数えてみると、20個もありません。「先生、年少と年中さんって何人いるの?」との質問に人数を伝えると「えぇ~そんなにいるのかぁ…」と気持ちが下がってしまった様子。でもこういう時の仲間です。「じゃあ、1つずつ(1クラスずつ)呼ぶうよ!」というナイスアイディアに再び気持ちが上がり、せっせとみんなで作り始めました。友だちの作るペンダントにも影響を受け、作っていくうちに、どんどん器用にペンダントを作っていきます。手先を使った細やかな作業がグンとできるようになるのも、5歳児の発達の特徴の1つですね。でも、ペンダントができたからといって、すぐにお客さんは呼べません。どこにどうやってお店屋さんを作るのか?一緒に考えていきます。

そして、ようやく呼びに行っても「おあつまりしてた…」ということもあったり、ある時は「先生~うまく言えなかった…」と戻ってきたことも。(どうやら年中さんに、うまく説明ができなくて、お断りされたようでした)1つの遊びの中にコミュニケーション力、役割分担、ものを作る根気力、数の把握…等、何てたくさんの集団生活(社会)の中で必要な要素が入っているのでしょう!!私たちが“遊び”を大切にしている理由はここにあるのです。

さあ、年中組さんは話を聞いて、「行きたい!」と思ってお店屋さんにやってきます。お店屋さんの様子も興味深く見ています。ペンダントを選ぶ時も真剣です。部屋に戻って、お店屋さんが楽しくて自分たちも「やりたい!」と思う子どもたちもいれば、自分たちの遊びに戻っていく子どもたちもいます。今、年中組は「やりたい!」と思うことをなんとか形にしようと、あれやこれやととりくんでいます。自分の気持ちを友だちにぶつけて、うまくいかない時もありますが、でも友だちと一緒にやりたい気持ちは十分!!保育者も一緒になって考え、子どもたちの思いを受けとめながら、遊びをつくっていく毎日です。

さて、年少組さんもやってきましたよ。並んで階段をを上って2階まで行くのにも、てんやわんやの大騒ぎです。なんだかよくわからないけど、連れてこられた…という子どもたちもいます。でも2階まで来られたのです!それは生活を共にしている大好きな先生と友だちが一緒だからですね。そして年長さんに導いてもらって、素敵なペンダントももらえました!「なんだかおもしろかったな」「ペンダント嬉しいな」等、新しい遊びと出会い、心を動かす経験をたくさん積み重ねる毎日にしたいと年少組では考えています。

生活も整い、どの学年も今、遊びにパワーが向いています。そして友だちの存在を感じ、一緒に遊ぶ楽しさを実感している毎日です。この「楽しい!」という気持ちが大切ですね。楽しい中で学んでいくのが幼児です。たくさん遊んで“楽しい”を積み重ね、仲間と共に生きる社会の中で大切な“力”をつけていきましょう。私たちもパワー全開で向き合っていきたいと思います。


(多和田記)