今年度の参観が全て終わりました。
先日の学級閉鎖のために延期していたひかり組の参観をもって、今年度の参観が全て終わりました。感想をお寄せ下さった方々、ありがとうございました。共にこの一年間の成長を喜びあえる機会となったことを嬉しく思っております。
今回の参観も、年少、年中組は普段の保育の様子を見て頂くようにしたいと私達は心がけました。個人差はありますが、年少、年中時代はお母さん達がそこにいらしても、仲間と先生と一緒に、(お母さんの存在もその瞬間は忘れて)お話の世界で遊べる貴重な時代です。だからこそ、発表会ではない形をとっています。
ところが、年長組になると見られているという意識も芽生えてきて、「いつものように、自然な形で」といわれても「照れ」が出てしまいます。ましてや、周りを囲んでいるのは大好きなお母さん達。ですから自分達の遊びをお母さん達の前で「発表する」という会にしています。「聞いている人にわかるように大きな声で言いましょう」と保育者達の声掛けも変わります。相手のことを考えて行動する、子ども達にとってはそのよい経験の機会ともなっているのです。そして、ずっと絵本の世界に親しんで育ったひなぎくの子ども達を、「お話の世界」が緊張から解き放し、助けてくれます。見ている方々はもちろん、肝心なのはこの時間を生きるこの子ども達がこの参観を楽しむことだと思っています。
年度末を迎え、前園長が父母会の折に繰り返していた言葉の一つを思い出します。
それは「お父さん、お母さん達!他のお子さんと比べるのではなく、一年前の我が子の姿を思い出しましょう。成長していない人なんていません。我が子の、今の成長を喜んでください」というものです。全くその通りだと私も思います。子ども達は一人残らず、誰でも、神様から「育つ力」を頂いています。そのことをとことん信じるのがひなぎく幼稚園の保育です。
終園日と卒園式がもう目の前です。
終園日と卒園式がもう目の前です。幼稚園時代の仲間と最後の一日まで思いっきり遊んで過ごしましょう。そしてひなぎくで培った人と関わる力を使って、学童期、青年期、そして社会人へと卒園生の一人一人が成長していって欲しいと願わずにはいられません。卒園式の日には一度さようならを言いますが、それだけではなく、共に育ち合った仲間に、「ありがとう、」と「またね」と声を掛け合う、そんな卒園式、そして終園日にしたいと思います。