~「喜ぶ」~
幼稚園では11月の18日からクリスマスを待つアドベントを迎えています。救い主イエス様を一人一人がお迎えするために、献金箱を作り、お家の方へのプレゼントを作ります。そして、たくさんのクリスマスの讃美歌を歌って、クリスマス礼拝の日を迎えるのです。
遠い昔のクリスマスの出来事を礼拝の中で聴くことによって神さまの愛に気づいてくれたらと思います。また時や場所をかえての羊飼いごっこや、三人の博士ごっこなどの遊びの中で、どんな時でもイエス様が傍にいて下さるという貴い真理を感じてもらえたらと祈ります。
つい先日、園庭で手押し車を手に「だれかこれつかってますか!」と幾度も聞いている年少さんがいました。誰も使ってないのでしょう、なんの返事もありません。それでもその子はその場所で問い続けます。「ああ、どうぞと言ってあげようかしら?」と思った時、遠くの方で「つかってないよ~。どうぞ~。」という声が返ってきたのです。まったく別の場所で遊んでいた友だちからの返事でした。「ありがとう!」という応えがあり、また何事もなくそれぞれの遊びが続いていきました。
この場面になんと多くの《喜ぶ》があったでしょう!この道具を使ったら誰か困らないか?だから確認してからという気持ちに…。何の応えももらえない友に対する、では私が答えてあげようというその思いやりにも…。そして、「ありがとう!」と言った人と言われた人の間にも《喜び》が存在します。
2学期もあと少し。クリスマスを待つ喜びを感じながら過ごし、日常の中の何でもない心と心のやり取りに《喜ぶ》がたくさん生まれる日々を過ごしたいと思います。