東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

少しスケールの大きな話になりますが…


 ここ数年、世界の幼児教育の中で『非認知的能力』という言葉が注目されています。折しも先週土曜日の<すくすく子育て>という番組でもこの『非認知的能力』という言葉があげられていました。
難しい聞きなれない言葉ですが…例えば、最後まであきらめずにやりぬく力、人と関わる力、自分の感情をコントロールする力など…目には見えないけれど、様々な人と一緒に、社会の中で生きていくためにとても大切な力、これが『非認知的能力』なのです。そしてそれは、乳幼児期に“夢中になって遊ぶ”ことによって育んでいける。つまりは、この幼稚園時代の“遊び”の経験がとても重要だということです!

 今改めて注目され、見直されている考え方ですが、私たちひなぎくのずっと大切にしてきた保育の考え方でもあります。
とは言え、一番大事なのは何かの力を育てるために遊ぶのではなく、子どもたちが遊びそのものを心から楽しみ、安心感や喜びで心が満たされること!そうして初めて心の育ちにつながっていくのです。

 さて、まもなく7月。幼稚園生活も整ってきて、子どもたちは「やってみたい!」ことがはっきりとしてきました。でもいろいろ見えてきたからこそ不安になったり、梅雨のジメジメや夏の暑さに疲れやすくなる時でもあります。そんな時“気持ちよく遊ぶ!”ことが子どもたちの心の開放や安心感につながります。今、毎日のように夢中になっているのが“砂”と“水”です!大きな穴を掘り水をたっぷりと入れた中に裸足になってポチャ!「わぁ~気持ちいいねぇ」と手や足の裏での感触を存分に楽しんでいます。(時には体全体でバシャンと入っていく子も!)「わぁ~トロトロだぁ~」と砂と水をいい具合にまぜ合わせてチョコレートづくりも盛んです。(このトロトロ感、癒されます…)

 年少組は保育者と一緒に山を作ったり、ごちそうを作りながら、水と砂の心地よさに出会っているところです。年中組はとにかくドロドロの感触を楽しむ毎日!水と砂が混ざるとドロドロ、トロトロ、フワフワ…様々に変化する“不思議さ”にも出会っています。そして年長組。「先生は向こうから掘ってきて」「僕はここ掘るね」「じゃあ私は水運ぶ」とまるで現場の職人さんのようなチームワークです。どの学年も砂場の中に小さな社会ができています。自然と会話がうまれ、関わりができます。更にこの砂場遊び、鬼ごっこと同じ位の運動量があると言われているんですよ!

 心が開放され気持ちよく遊びこんでいる子どもたちの表情は最高です!もちろん「あ~楽しかった」「またやろうっと!」心も満たされています。この明日につながっていく遊びを引き続きめざしていきたいなと思います。

 毎日のお着替え袋の中を見て「あちゃぁ~」と思われるかもしれません。毎度毎度のお洗濯、ただただ感謝の気持ちしかありません!ありがとうございます。体を洗ったり着替えたりすることも気持ちよくできるように、どろどろOKの自分で着脱がしやすい洋服のご準備をお願いします。

(臼井記)