今年度は、ひなぎく幼稚園の教育を受けた子ども達71名が巣立っていきます。おめでとうございます!
保育修了式は3月18日。この日はお祝いの日であると同時に、式典の中で年長組がひなぎく幼稚園の教育を受ける最後の1日と捉えてきました。この日の保育の願いは「その場にいる全員で心を一つにし、集中する」です。幼児は理屈ではなく直接体験から学習します。年長組の保護者の皆様にはご理解とそのためのご協力を頂き、感謝申し上げます。
そして、年中、年少組の保護者の皆様には、来年度も引き続きご理解とご協力を頂くことでしょう。ひなぎくの行事の行い方などには現状に合わなくなっているものもあるでしょう。私達は、ひなぎくの教育の原則を守りながら、変化に柔軟に対応することも必要だと考えています。保護者の方々とも一緒に考えていけたら幸いです。
年度末にあらためて確認したいのは幼稚園は「学校教育法」で定められた学校であり、「幼稚園教育要領」に基づいた幼児教育を行う場だということです。
「幼稚園教育要領」第1章第1には幼稚園教育の基本として「幼児の自発的な活動としての遊びは、心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して、遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること」と明記されています。
第2章のねらいとは
1、心身の健康に関する領域「健康」
2、人とのかかわりに関する領域「人間関係」
3、身近な環境とのかかわりに関する領域「環境」
4、言葉の獲得に関する領域「言葉」
5、感性と表現に関する領域「表現」 です。
私は、読めば読むほど今の「幼稚園教育要領」は世界に誇れる内容だと思っています。
幼児教育を行うのは保育者=幼稚園教諭です。私は、質の高い保育者とは「適応的エキスパート」になっていくことだと考えています。状況に合わせて! 発達に合わせて!! 展開に合わせて!!! つまり、この「幼稚園教育要領」に掲げられている「遊びを通しての教育」を行うためには、幼稚園教諭には柔軟に、臨機応変に対応する力が必要だと思うのです。だからといって、行き当たりばったりでは無責任です。ねらいを持ち、幼児の発達を踏まえ、状況やモノの特性をとらえた環境構成を行う力もつけなくてはなりません。
ひなぎく幼稚園はこれからも、質の高い保育者を揃え、キリスト教保育を基盤とした幼児教育をこの地で続けて参りたいと思います。
この一年間のひなぎくの子ども達一人一人の成長を皆様と共に喜び合い、神様への感謝を持って今年度の保育を最後の一日まで楽しく、明るく送りたいと思います。
※3/8(水)の年中・少父母会には、この3月のおたよりをお持ち下さい。