ひなぎくの保育 ~大丈夫 ~
♪にわのきのえだ よくみると
かたいからにかこまれた
ちいさなきのめがみつかった
さむいさむいふゆでも
まけるなまけるなと
まもってくださるかみさま♪
1年の中で1番寒くなる時期です。2月に子どもたちと歌うのがこの讃美歌♪まもり♪です。
めぐる季節の中で、神さまからいただいた豊かな自然の恵みをたくさん見て、感じて、触れてきた子どもたち。寒い冬も冬眠している動物や土の中の球根など…見えない所まで神さまがその小さな「いのち」を守り育てて下さっているから大丈夫!と、子どもたちの心はしっかり神さまとつながっています。
そして先週は、冬ならではの神さまからの豊かな恵みがありました。園庭の雪を見た時の子どもたちは…まさに目がキラキラ!雪遊びの支度をすると、元気よく外に飛び出し、雪だるまやかまくら作り、雪合戦、雪のお料理等々…存分に雪遊びを楽しみました。
その中でも人気だったのがそりすべり!特に年少さんの中には初挑戦の子どもたちもいました。そんな年少さんと一緒にそりに乗ってすべってくれる人を募集すると、何人もの年長さんが「いいよ!」と快諾。
年少さんも初めてのお兄さんお姉さんでも大丈夫。そりの前に年少さんが座り、その後ろから年長さんがしっかりおなかをホールドしてあげ、くり返しそりすべりを楽しみました。
頼り頼られながら、人(友だち)とつながる(関わる)ことが自然にできてるのは、今までの豊かな関わりの積み重ねがあったからですね。
さてお部屋ではお正月遊びが引き続き盛り上がっています。先週の合同礼拝後、年長組が年中さんに投げごまやけん玉を披露し紹介しました。年中さんが見ている前での披露はちょっと緊張…いつものようになかなかうまくいきません。でも「よし、もう一回!」「今度こそ!」とくり返しとりくみます。見ている年中組も、仲間の挑戦を応援する年長組も「すごい!」「がんばれ~!」「よし!」「できたー!」とお互いが一生懸命。そして友だちへ「大丈夫、もう一回」とあたたかなまなざしです。
友だちの持っている力を認め合える関係。すごいなとあこがれ、自分も「やってみたい」「やってみよう」と思える心。うまくいかなくてもめげないで、きっと大丈夫!と前を向ける心。
大好きな魅力ある遊びの中には、こんなにも大切な心の育ちがあるのです。この「私は大丈夫」というのが、自信であり、自己肯定感であり、人への信頼関係を築くもととなります。
子どもたちが自分を信じ、仲間を信じ大きくなっていけるように、私たち保育者が大きな支えとなってあたたかな環境をつくっていきたいと思います。