子どもたちは、年度当初に比べて驚くほど成長しました。それは、年少組の砂場あそびの中でのやり取りや、年中組の先生抜きでも成立してしまうほど遊び込んだ『ドロケイ』の様子からも伺うことが出来ます。そして、18日に修了式を迎え卒園した年長組は、式での歌声の力強さ、堂々と歩く様子からも、立派に成長した姿を見せてくれました。本当に喜ばしい、教師にとっても嬉しい一年の保育終了の月となりました。
けれども、この姿が最終地点ではないということを忘れてはなりませんね。私たち大人は、子どもたちのこれからの『生きる力』を育む土台を育てたにすぎません。この土台から、どんな命が育っていくのでしょう。私たちは、どれだけその土台を耕し、必要な栄養を与えることができたのでしょうか。
一年を共に過ごした愛おしい子どもたち。この一年の積み重ねを大切にして、その経験を生かして、それぞれが新しい場所でわくわくする日々を過ごせるよう、心から願っています。
笑い合って、感謝して、心が十分満たされていく日々こそが、子どもたちの命を更に力強く『生き抜いていく力』を育てるのだと思います。私たちはその力を備え、支えるためにこれからも、日々祈り、心を尽くしていきたいと強く思います。