東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

ひなぎくの保育 ~幼稚園の庭で~

初夏の日差しと共に6月を迎えました。


  入園、進級式から早2ヶ月、今日までの子ども達一人ひとりの頑張りに拍手を送りたいと思います。(保護者の皆さまにも!)環境の変化には、必ず緊張と不安が伴います。まして幼児は、自分の気持ちを的確に言葉で表現することができません。(大人でも難しいですね)泣いて当然、行き渋りがあって当たり前、個人差も、人によって嵐の来るタイミングも違います。昨日はニコニコだったのに、今日はダメといった行きつ戻りつを経験なさる方もいるでしょう。でも大丈夫。親の前でぐずるのも、幼稚園で泣けるのも、我慢をしないで安心してありのままの自分を出せた証です。この幼稚園が一人一人の子どもにとって心から安心できる場になるようにと願います。神様は一人ひとりの子どもに成長する力をくださっています。神様の恵みを信じ、我が子を信じて、出来るだけドーンと構えていてくださいね。そして、今月も幼稚園とご家庭がご一緒に歩み続けてまいりましょう。

 今月は、ひなぎく幼稚園の行事の考え方について少しお話しします。年間の予定表を見て頂くとわかるように、今年度も遠足、参観、そしてお泊り保育、ファミリーデー、運動会、クリスマス礼拝・・・と教会の暦や日本の歳時記、季節に合わせて様々な行事があります。幼児の成長に最も大切なのは毎日の保育の積み重ねですが、行事もまた子ども達の経験の幅を広げるまたとない機会です。非日常に対するワクワク感を大切にしながら、ひなぎく幼稚園は行事がイベント化しないようにと、それだけは本当に気をつけて行なってきました。行事でも日々の保育でも、一番大切なのは子ども達の成長です。行事に子ども自身が負担なく自主的に参加するためにも、行事の内容を日々の保育と決して切り離したものにはしない。行事を保育の延長線上に位置づけることで、子ども達がその内容をよく理解して、自信を持って参加でき、当日の経験が成長の節目ともなる。それが子ども達のために行う行事の目的です

 加えて考える必要があるのは、今の子育てを巡る社会状況です。今ほど子育てが困難な時代はないと言われていますが、その困難さと共に、子育ての楽しさ、喜びをお母さん、そしてお父さん達と共有する幼稚園になりたいと願うようになりました。幸いなことに、ひなぎく幼稚園には父母会があり、幹事会があり、そしてクラブ活動があります。それらはいずれもこの幼稚園の財産です。水曜日の園庭開放も始まりました。この庭が、子ども達だけではなく、お母さん、お父さん達の、そしてこの地域の子育て世代の方々の笑顔溢れる庭となるようにと願っています。

ひなぎく幼稚園の子育てのキーワードこそ「共に育つ」です。子育ては一人では決してできない。この園庭が今年の夏の集いでも、大人も子どもも共に楽しく過ごし、仲間の輪が広がる庭になることを願っています。

(臼井記)