2015年 元旦の新聞に、幼稚園年長組の男の子の投書が載っていました。
「あたらしいとし、ぼくはいちねんせいになります。はやね、はやおきをがんばりたいとおもいます。がっこうにいくのがたのしみです。」
私は、この前向きな気持ちこそ新年にふさわしく、ひなぎく幼稚園の子ども達もまた、この様な気持ちの持ち主に違いないと思いました。過去に感謝し未来に希望を持って、今学期も、教職員一同、しっかり前を向いて歩んでいきたいと思います。
さて、ケニヤ、コイノニアアカデミー(度々来て下さる市橋隆雄 さら先生夫妻が開かれた、スラムの子ども達のための幼稚園)からクリスマスカードが届きました。ひなぎくは今年度からここのチャイルド スポンサーの仲間入りをしました。スラムの子どもが一人、学校に通うための費用は1か月に5000円、その12か月分があれば一年間学校で勉強ができる。そのための献金をしませんかと年長組で呼びかけたところ、子ども達そして、保護者の皆さんからも賛同を得ました。そこで、紹介して頂いたのがマイケルとネリー(男児と女児、共に5歳)です。
大きな封筒には、マイケルとネリーの手作りのクリスマスカードが入っています。はさみで切り取った飾りをのりで貼ってあり、細かいところに苦労の跡が見えます。そして、サポートをありがとうという感謝と近況をつづった手紙と写真、成績表!!!ひなぎくの子ども達が見たらどんな顔をするかしらと、今から楽しみです。
1917年(今から、100年前!)に日本でキリスト教保育を始めたアニー・L・ハウ先生はキリスト教保育の目的として以下の5項目を示されました。
- 自然界における神の働きに対し、敬虔な愛と賛美の念を起させること
- 良いお話や教材、ことに聖書のお話を通して、子どもの想像力を豊かに育てること
- 神からの賜物である音楽に対する真の感情を養うこと
- 世界の人類は互いに兄弟姉妹であり、互いに助け合う責任のあることを脳裏にしみ込ませること
- 生涯を善良で正しく過ごせるように良い習慣を奨励すること
これがキリスト教の教えが根底にある保育理念です。4、は「自分を愛するようにあなたの隣人を愛しなさい」というイエス様の教えに結びつきます。私達はまず、自分の近くのお友達(隣人)を大切にしましょうと教えなくてはなりません。そして、遠くのお友達のことも「お友達」と思って具体的に支援していく人に育てたい。そのためにも子ども自身が「自分は神様と人に愛されている」と感じられているかどうかが重要です。ひなぎく幼稚園が宣言している「一人一人を大切にする保育は単なるぽ題目ではなくその基盤となる考えです。今学期も、一番大切な目標に向かって励みたいと思います。