気がつけば、
1学期も残りわずかとなってきました。
新しい学年での生活に、必死についていきながら過ごしていた子どもたちも、生活リズムが整い、遊びにパワーを向けていけるようになりました。そんな今、それぞれに学年らしい遊びが広がっています。
年長組には、ある日2階ホールに
しゅりけん屋さんがオープンしました!
色とりどりの折り紙や画用紙を使って、大小様々な大きさのしゅりけんを折っていきます。「手」を使った細やかな活動に興味をもち、グンとできるようになるのも5歳児の発達のひとつですね。しかも、ちょっと難しいことに魅力を感じ「やってみたい!」と思うのも、年長さんの姿です。(だからこそ今、大工にも夢中です!)しゅりけんが増えていくと、子どもたちから「年少さんと年中さんを呼ぼう!」との声。でも、いっぺんに呼ぶと、大混雑することも予想ができ、しかもしゅりけんが途中でなくなってしまったら困ることも考え、1クラスずつ呼ぶことに決めました。仲間と話し合いをしてお店を(遊びを)つくっていく…私たちが大切に考えているコミュニケーションの経験です。それから、話し合いをしながら、自然としゅりけんを作り続ける人、しゅりけんをディスプレイする人、年少・年中さんを呼びに行く人…等々、役割分担も決まっていきます。仲間の中で自分の役割をもち、任せてもらえるというのは、本当に嬉しいものです。
さあ、まずは年少さんがやってきました。
なんだかよくはわからないけど、連れてこられた…という子どもたちもいますが、自分のことで精一杯だったのが2階まで遊びに行けたのです!それは生活を共にしている大好きな先生と友だちが一緒だからですね。年長の勢いに圧倒されてはいるものの「なんだかおもしろそう…!」と感じているのがその表情からわかります。しかも、お父さんと遊ぶ日に遊んだ忍者ごっこの、あのかっこいいしゅりけんが、目の前にいっぱい!!大サービスで1人2つのしゅりけんをもらえました。
大きいクラスの人たちとの出会い、忍者ごっこ、パン屋さんごっこ等、新しい遊びとの出会い、プール活動等、今までお家の人ととりくんできたことを、保育者と友だちと体験していく…等々、たくさんの出会いをとおして「楽しいぞ!」という経験を毎日積み重ねているのが年少組ですね。
心をたくさん動かし「やりたい!」ことを増やしていきたいと思います。
忍者の修業が大好きな年中組。
ひなぎくには大場先生作曲の♪忍者♪の音楽があり、そのピアノが流れると、どの子もたちまち忍者歩きが始まります。ひなぎくの子どもたちが必ず大好きになる忍者ごっこです!しゅりけん屋さんに到着すると、魅力的なしゅりけんに「わぁ~…」ともちろん興味津々です。しゅりけんを多くの子どもたちが知っていますが、作るのが難しいのも知っています。だからこそ、あこがれの眼差しで年長組の姿を見ている子どもたちの姿も。一生懸命、お店屋さんの話を聞いて順番を守って手にした、しゅりけん2つ!
大事にお部屋に持って帰りました。しゅりけんも嬉しかったけど、気になったのはお店屋さん全体!レストランや色水のジュース屋さん等、自分の「やってみたい」ことを、友だちとなんとかやりたいのが、年中組。でも年長さんほどうまくいかなくて、保育者の手がたくさん必要なのも年中時代ならではです。でも、このもちゃもちゃしながらあれやこれやと自分の気持ちを友だちにぶつけながら、遊びをつくっていくことがとても大事な時でもあります。
幼稚園って楽しい!友だちっていいな!この気持ちを存分に味わうには幼児期の場合、遊びをおいて他にはありません。この充足感が自信につながり、コミュニケーションの力につながっていくのです。それぞれの年齢の発達段階とひとりひとりの育ちと、両方を大切にしながら、たくさん遊んでいきたいと思います!