今年度の運動会も無事終わりました。保護者、関係者皆様のご協力に感謝申し上げます。特に席の譲り合いや会終了後の後片付けなど声をかけ合ってチームワークよく動いて下さる姿にはひなぎくスピリットが溢れていて心強い限りでした。
そして肝心の子ども達にとって「もう一度やりたい」と思うほどの楽しい運動会であったことが、翌日からの遊びの様子からもよく分かりました。年少組から年中、年長組混ざっての綱引き大会(教職員との対抗戦もありました!)、玉入れ大会、そして組み立て体操にダンス大会。皆で全力疾走!投げる、跳ねる、大きくジャンプ!!そして重いものを持ち上げて、力もち!!! 一緒に身体を動かし、声をからして応援し、笑い合い、園全体でひとつになって運動会の余韻を楽しみました。
その盛り上がりも一段落した10月17日(月)に、年長組は自由学園まで「歩く」を目的とした園外保育に出かけました。春の遠足に続いての「歩く遠足」第2弾です。快晴のもと、2列になって自由学園まで歩く子ども達の様子に大きな成長を感じたのは私だけではありませんでした。引率した担任達も口々に「歩き方が上手になった」「随分しっかり歩けるようになった」「歩くのが早くなった」とにこにこ嬉しそう。何しろ、自由学園に到着してもまだ余力があり、急きょ予定を変更して、キャンパス内の坂を下って「大芝生」と呼ばれる広い芝生まで足を延ばし、そこからまた坂を上って駅まで歩き、踏切を渡って帰ってきたのです。自由学園の先生方、有志の保護者による見守り隊、付き添い隊、幼稚園のクリスマス・リース製作のために同行した園芸部のメンバー、駅前交番のお巡りさん、地域の方々からも力を貸して頂き、安全に実施できたことに感謝しています。
こうして子ども達と一緒に歩くと、「疲れた~」「もう無理~」と言わないで「歩く」ことは体力の基礎だと再認識します。そして、我が子が最初の一歩を「歩いた!」あの瞬間のことも思い出します。走ることも、踊ることも歩く力あってこその動きです。今は便利な移動手段が身の回りにいくらでもある時代ですが、だからこそ意識して子どもを歩かせましょう。これからの季節、親子で一緒にどんどん歩いて爽快な汗をかきましょう。そして、体力の基礎を幼児期にしっかり作ってあげたいと思います。
体力がそうであるように、コミュニケーション力にも、創造力、協調性にもその力が伸びていくためには頑丈な「基礎」が必要です。そして、基礎が作られるのは乳幼児期であることに間違いありません。
ひなぎく幼稚園は、その人の一番深いところで育つ、成長の基礎をしっかり作る幼稚園でありたいと思っています。