今年も、ひなぎく幼稚園のお誕生日をお祝いする「ひなぎく祭」では、年長組のお店屋さんが大盛況!年少・年中組の子どもたちも一回だけでは物足りず、連日くり返し、お店屋さんめぐりを楽しみました。このくり返し楽しめるのが“ごっこ遊び”の魅力であり、大切な経験ですね。
初めは案内されるがままだった年少組。お店屋さんに「サンドイッチにする?何はさむ?全部はさむ?…はいどうぞ!」と言われるがまま、一言も会話をしない間にサンドイッチのできあがり!…なんてことも(笑) 年長組の勢いとたくさんの人混みに圧倒されながらのお店屋さんめぐりでした。やがて、たくさん様子を見て、くり返しやってみて、「こうやるんだ!」「もう一回○○したい!」とお店屋さんに対して積極的な参加の姿が見られるようになってきました。先生と一緒じゃなくても、お店屋さんがいてくれれば、大丈夫!先生とクラスの友だちだけではない、新たな人との関わりがでてきました。こうして楽しい経験の中で、仲間と関わる喜びをたくさん感じてほしいと思います。
年長の勢いに圧倒されたのは年中組も同じですが、圧倒されっぱなしではありません。お店屋さんの説明を一生懸命聞いて、自分がどうすればいいか考えます。そして「これ下さい!」と思い切って声を出したり、「お皿はどこですか?」とわからないことは聞いてみます。自分の思いが伝わり、お店屋さんとやりとりができた時の年中さんは、とっても嬉しそう!こうした小さな会話の積み重ねで、コミュニケーションの力は育まれていくのです。もちろん!その後、年中組からお店屋さんごっこが始まりましたよ。あこがれの気持ちをもって「やってみたい」と思う気持ち、大切ですね。
そして、今年も楽しいお店が各クラスできました。年長組の子どもたちは、たくさん考え、話し合いました!ひとりではできません。賛同してくれる仲間がいて、看板作る人、お皿を用意する人等、役割分担をして、お店屋さんのルールを決めて、意見が合わなければ折り合いをつけるためにまた話し合って…子どもたちの“ごっこ遊び”の中に、これから先、社会で生きていくためのコミュニケーションで必要な力の源がぎっしり入っている!といっても言い過ぎではないと思います。そしてこの“ごっこ遊び”お店屋さんごっこも、病院ごっこも、お家ごっこも、子どもたちにとって、魅力的で楽しくて仕方がないのです!!これからもひなぎくでは、楽しく遊ぶ中で子どもたちが、心をたくさん動かし、仲間とじっくり向き合って過ごしたいと思います。
アドベントが始まりました。クリスマスを待つ生活の土台にも“ごっこ遊び”があります。
第一アドベントに入って間もなく、プチプチシートで作った羽を背中につけて、園庭を飛び回る女の子たちの姿がありました。♪おめでとうマリヤ♪を歌いながら、太鼓橋を渡ったり、鉄棒をしたり、実に活発な天使さんです。絵本やお話、歌などとおしてクリスマスのお話遊びも楽しむ毎日です。やがて、年長組はページェントと呼んでいる、聖書のお話をもとにした聖誕劇にとりくみますが、年長組のページェントの始まりは、この“遊び”からであってほしいと思います。台本のあるページェントには、ごっこ遊びやお話遊びを十分に楽しみ、クリスマスの喜びが心に広がってきたところで出会いたいのです。年中組がページェントと初めて出会うのは、年長組スナップの時です。あの時の子どもたちのひきこまれていく姿は、夢中になって見入っている姿は感動です。年少組は仲間と先生と迎える初めてのクリスマスですね。よく聴いて、よく見て、たくさん讃美して楽しい時としていきたいと思います。
楽しくてあたたかな、たくさんの喜びを、目には見えない大切なものを心で感じる毎日を過ごしていきたいと思います。お家の方もご一緒に、心を合わせてクリスマスを迎える準備をしていきましょう。