ひなぎくの保育 ~みんなで大きくなりました!~
毎年ひなぎくでは、保育修了式に『新約聖書』を子どもたちに、卒園のお祝いに贈ります。
この聖書には、お家の方にご協力頂いて、年中、年長組の時にみんなで覚えた聖句の箇所に赤線を引いて頂いています。(今年もお手伝いありがとうございました!)
そして本来は記念の品ではありますが、1月、一足先に子どもたちの手に渡しています。
せっかくもらっても開かれなければ残念。神さまと出会い、たくさんの恵みを頂き、守られてきた日々は、これからもかわらないものです。
卒園してからも聖書を開き、「神さまといつも一緒」-このことを心にとめて歩んでいってほしいという願いをこめて、しばらくの間、手元において自分の聖書を開き親しんでいきます。時に日々の礼拝の中で持ち寄って、みんなで開いてみたり、食事の後の食休みにそっとページをめくってみたり…赤線を見つけると「あっ!これクリスマスの時の言葉だぁ」「これなつかしい~」と友だちと語り合い、喜び合い、どこか誇らしげです。
卒園を前にした年長組の子どもたちは頼もしいですね。
でもそれは、年少組の1年、年中組の1年があってのもの!それぞれの学年で仲間と育ち合い、様々な経験を積み重ねたからこその姿です。飛び級はできません!それぞれの学年で一歩一歩丁寧に過ごしてきて、“今”の成長があるのです。年長さんも、年中さんも、年少さんも、みんなみんな大きくなりましたね。
さて、この“いつもとかわらず”というのも、ひなぎくの大切にしていることです。
卒園、進級に向けての色々な気持ちが入り混じるのも、この時期ならあたりまえ。ひとつ大きくなるということは嬉しいことですが、環境の変化というのは、大人にだってたいへんなことですよね。心を整えるには、まずは生活リズムを整えることが大前提です。早寝早起き、しっかりおなかをすかせてからの食事、自分の事をあせらずにできる時間と環境等々…これら生活習慣の調和がとれていないと、なんだかぐずぐずしたり、不安になったり、落ち着きや集中力がなくなったり、様々な言動や状態につながっていきます。心地よさを感じる生活のリズムというのをつくっていきたいですね。